たった一つを求め続けて彷徨う僕たちは歩いているよ眠れぬ夜を悪戯に過ごした誰も知らない世界を探していた何処かに置いてきた忘れ物探していた足元密か咲いた花に 名もなき唄を届けるよただ一つだけ 老いた声をあるがままに 押しつけた泡沫に消える瞼に映る…
背伸びした影が渦巻く 陽炎は幻のようで 暮れだした夏はまだ暑い 懸命に生に縋る日々 空を見上げ涙流してまた今日も駄目だと囁いて 気化した涙が降らす雨は、既に幾千年前の物で それで暗澹と揺らぐ僕らもう疲れ果ててしまったと嘯いて 何も見えない、何も知…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。