日常と非日常の生活。

日常の事象、非日常の現象を書いていきます

御伽の町で

音は影を隠している、現実はまだ探し物を

動き出した月夜、怪来惑わし何時も

 

愛に廃れた先進国は心空っぽ歩き続け

疲弊不満を曝け出し ふしだら過ごしているのさ

愛を育め妖の輪 赤い糸をぶら下げて

何れにせよ本日ご足労頂きまして嗚呼、

徒然。

もののけ

出番だ!

ようこそこちらへ

 

音は影を隠している 何時ぞやの足音聞こえてる

動き出した心音 ここいらで一休みしようや

 

待ち惚け果てに実らぬ恋

また行く手を阻む雪と壁

鈴を鳴らして鼓叩け

少しは楽しくなれたかい

遠吠え魔除け笑い声

百鬼夜行珍道人の群れ

僕らと歩いた物語 どこまででも共に行こうか

 

哀を被ったあの故郷も 今では感無量

出でよあやかし侍


会いに行けるさきっと何処までも

心覆い尽くすその日まで

不意に思い出して欲しいのさ

愛を育め妖の輪 山は遠く飛び越えて

何にせよ本日ご足労頂きましてあゝ、

徒然。

もののけ

また何処かで。お逢いしましょう。

 

それじゃバイバイ。

 

もののけ。引き連れ。

出番だ!

 

音の鳴る方へ

手の鳴る方へ

貴方は何方へ

 

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sleep leap sheep...

夜風吹く街の中 壊れかけランタン煤けたままで

耳鳴りが止まないな 聞こえた気がしたあの足音

 

夜に塗れて時は更けて

無愛想な羊の群れは眠っている

もう幾つ数えて出会ったのだろう

瞼を月の光が照らしている

 

指先で唱えた魔法 夢の中なら出来たのに

夜風吹く街の中 羊を今日も数えだす

 

夜に塗れて針は進む

今もなお羊の群れは眠っている

もう幾つも数えて疲れたんだよ

瞼は光が照らし霞んでいる

 

もう幾つ数えて朝迎えて

無愛想な羊の群れは笑っている

 

もう幾つ数えて眠ったのだろう

瞼の裏で羊は踊っている

明日も羊は踊っている

いつまでも眠る事なく

 

 

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2016/4/16

刹那に冬

今日も飽きるくらい寒い日の午前2時

街灯の光一つ 暗がりに溢れてる

前日は晴れでした 一昨日も晴れでした

本日は珍しく 雨が降る雨が降る

 

揺れていた花飾りは 誰の為何の為

手探りで惰性日々 繰り返し日々浪費

自分に嘘ばかりついて生きてきたつまらない人生だ

恨むこと悔やむこと そんな人生を僕は歩んでた

 

悲しみの中に埋もれた絶景を君はまだ覚えている?

こんな寒い空の下で手を取ってポケットに入れて

悲しみの上に降り積もる雪がほら まだ僕を濡らしている

白妙の風景街を通り過ぎて いつまでも眠っている

 

不意に降る粉雪が舞う午後2時

傘を差し肩濡らす昔の僕を思い出した

 

寒い日の夜に思い出す

思い出す

 

悲しみの中に埋もれた絶景を君はまだ覚えている?

白い地の上になぞった合言葉を 僕はまだ覚えている

悲しみの中に訪れる感傷を 僕はまだ覚えている

白妙の風景街を通り過ぎて いつまでも眠っている

 

十二月に眠っている

 

2015/12/24

エイティーンポップ

夏に溺れながら夢を見ている

それだけです それだけです

今日も暑いんだな

 

僕は夏に生まれて 夏風に恋をして

今まで生きてきたんだよ

ずっと太陽を背にして暑さに耐え続け

ここまで生きてきたんだよ

そんな僕は18

ポップミュージック歌うだけ

 

陽炎が揺らした白い電柱は

僕には大きくて ひぐらしにも大きくて

 

僕は夏に生まれて 夏風が愛おしくて

連れ込んだ冬の風がそっぽ向いてる

太陽が恋しくて でも暑いのはちょっと嫌で

誰にだって好き嫌いはあるだろう

そんな僕は18

ポップミュージック歌うだけ

 

 

僕は夏に生まれて 夏風に恋をして

生まれてから18年が経ちました

あの日生まれてそれ以来頑張って

また今日も夏を生きています

 

夏に生まれて

夏風に恋をして

 

精一杯今を生きて

 

2015/08/14 

新宿

都心郊外 路地裏のグルーミー 

知らず識らず東京の真ん中一人佇んでいます

あの子は五叉路待ち合わせ 

明くる日もただただ笑ってる

 

嘘ついて嘘ついて嘘ついて 出かけたね

君はもう泡の中でゆらり揺れる

感じたい感じたい 感じていたいよ

この街の呼吸や全て

不確かな世界

 

メトロ構内 平日のグルーミー

憂さ晴らし夜通しふらふら気持ちは芽吹く

あの子はデパ地下鉢合わせ

人の目を気にして笑ってる

 

嘘ついて嘘ついて嘘ついて 駆けたね

君はまた始発電車に揺られて眠る

感じたい感じたい 感じていたいよ

この街の鼓動や温もり

イカサマな世界

 

夜に紛れて船を漕いだら 粗方僕は惨めになって

ふわりふわりと浮かんで消えた 静寂が暈す影は二つ

 

嘘ついて嘘ついて 嘘ついてしまったね

ネオン街まだあの子を離さないでよ

感じたい感じたい 感じていたいよ

新宿の鳴り止まぬ音を

 

さよならの先に君は何を見るの

あれそれどれ?指差しじゃ分からないよ

光です そう光でしたあの子が見たのは

全てを飲み込もうとする新宿の光を

 

都心近郊 東京のグルーミー

あのメロディ頭の中巡り巡る

あの子は無意識のまんまに

知らず識らず足を運んでいた

新宿という名の街に

 

 

20152月